連載01:
産地の職人の動向

世界遺産五箇山。厳しい自然の中で育まれる、新しい感覚の和紙とは

2016.11.28
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どうも、うるわし店長の大上です。


皆様、富山県の五箇山という場所をご存知でしょうか。
白川郷などとともに平成7年にユネスコの世界文化遺産に登録されている、合掌造りの茅葺きの家屋が有名な地域です。

合掌造りとは、雪がとても降り、深く降り積もるという厳しい自然に対応するために。
そして、生活の場と、生業の場をひとところにするために生まれた、合理的な建築なのだそうです。

今回は、そんな五箇山が生んだ和紙、そして進化を続ける和紙製品のことについてお話ししたいと思います。

目次
・厳しい自然が生んだ、五箇山の和紙作りの歴史
・五箇山和紙の特徴
・五箇山和紙の伝統を進化させるFIVE
・五箇山和紙を体験しよう

合掌造りの家屋が並ぶ美しい村

厳しい自然が生んだ、五箇山の和紙作りの歴史

五箇山の地で、長年和紙作りが行われてきました。
五箇山和紙の発祥は定かではありませんが、藩政時代加賀百万石の領地で手厚い保護を受けながら発展しました。


合掌造りの大家屋の家々では多くの使用人を雇い、夏は塩硝(火薬)や楮(和紙の原料)の栽培を、
冬には紙漉きをするという風な形態で和紙を製造していました。

先ほどの写真とは打って変わって、一面の雪景色

五箇山和紙の特徴

特徴的なのは、豊富な雪解け水から育まれる、自分たちで栽培する楮です。
今は国内で、しかも自分たちで原料から栽培する和紙メーカーさんは少なくなってきました。
加えて、和紙は冷たい水で漉くとよくしまり、上質なものとなるという性質もあります。


つまり、五箇山和紙は、五箇山の豊かでありながらも厳しい自然が育んできた結晶なのです。
この土地の恵みを生かした地道な和紙作りは、高い評価を受けています。
桂離宮の障子紙をはじめ、宮内庁や国の重要文化財の補修用紙になくてはならない存在になっています。

自家栽培の楮。
厳しい環境の中で育まれる手漉き和紙

五箇山和紙の伝統を進化させるFIVE

厳しい環境だからこそ生まれる、上質な和紙を作り続ける五箇山和紙の里。
そこに、東京で活躍するデザインチーム「minna」が組んで、新しいプロダクトが生まれました。
一目ご覧いただければわかるように、既存の感覚に全くとらわれていません。


私自身も、製品を作るときに、出来るだけ偏見を持たずに今を生きる人たちにどうすればマッチするかを考えます。
このFIVEは、私の想像も超えました。突き抜けています。
色彩感覚にとても優れていて、見る人、使う人を魅了します。和紙の古臭さというネガティブなイメージは全くありません。
ラインナップは、名刺入れやブックカバー、それにメモロールです。


そして、和紙のポジティブな側面はいかんなく発揮されています。
軽さと強度、そして触ったときの柔らかさを兼ねそろえ、使い込んでいくと手になじむという魔法のような素材です。
和紙作りの愚直な過程を続けるからこそ生まれる賜物なのです。
イギリスのポールスミスも取り扱っているそうですが、納得です。

和紙の美しい白さと、ビビッドな色とのツートン。手漉き和紙の名刺入れ
ツートンカラーの手漉き和紙のブックカバー
障子紙を作る手法で作られた100%天然の和紙メモロール。(こちらは機械で抄かれています)

五箇山和紙を体験しよう

プロダクトでの革新を続ける一方、文化を伝えることにも積極的です。
工房の見学や、手漉き体験も行っています。
手漉きは、見ている100倍難しいです。
職人さんたちの技術のすごさがわかり、より和紙のことが好きになりますよ。
詳しくは五箇山和紙の里ホームページにて

ぜひ、富山にご旅行の際には、五箇山和紙の里に訪れてみてください。

(うるわし店長 大上博行)

FIVEのプロダクト

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