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4代目(候補)の問わず語り

デジタルネイティブ世代とともに和紙が生き返る!

2016.11.01
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どうも、うるわし店長の大上です。

デジタルネイティブ世代とは、生まれたときからデジタルに囲まれている世代だそうで。
主に90年代以降の生まれの方が当てはまります。(wikipediaより)

興味深い調査を見つけましたので、そこから見えた和紙、ひょっとすると伝統産業の可能性を書きます。

和紙業界は、デジタル社会の到来を嘆くのでもなく、手紙文化衰退を嘆くでもなく、
一刻も早く押し付けがましいことをやめて、頭を切り替えるべきです。

調査から見るデジタルとアナログを別物として使い分けるデジタルネイティブ世代の趣向

大変興味深い調査を発見しました。
「若者のアナログ志向に関する調査」(NTTアド)
読み物形式の空気読本

フイルムカメラやアナログレコード、手書きの手紙や年賀状を出す若い方・デジタルネイティブ世代がいらっしゃるそうです。
本調査の概要と空気読本の気になった点を抜粋すると、

・写ルンですや、アナログレコード、それに紙の本を愛用する若者が一定数いる。
・彼らにとってはデジタルが当たりまえ。アナログは「懐かしいもの」ではなく、新しいもの。
・アナログ特有の温かみや、手間をかけた感じ。そして、人とは違う「自己表現」が出来る。
・質感や本物感を大事にする。
・思い出に残る
・アナログだから、趣味になる

ということです。

手書きの手紙など、手間をかけたもので自己表現をする

アナログを知っている人にこそ、アナログ回帰があるのではと思っていたが・・・

常々デジタル化が進めば進むほど、生活が便利になれば便利になるほど、
手間をかけたりアナログなものに価値が出てくる、と考えていました。

私が和紙業界に可能性を感じているのも、これに尽きます。
やはり特別感が違います。本当に残していきたい素材だと常々思っています。
これは、アナログを知っている世代に限られるのかなと思っていました。

しかし、調査により、その傾向が若年層に見られることがわかり驚きました。

むしろ、40代以上の壮年層よりも高い数字が出ているのです。

より合理的な方向へ進んでいくのは止められない

我々世代にとっては、「アナログ→デジタル」は、「めんどくさい→手軽」なので、
技術の進歩を享受することはあっても、退歩することは考えにくかったのです。

年賀状なんていまさら誰が喜んで書くねん、という人も増えています。
多くの人が半ば強迫観念のようにいやいや毎年年賀状を出しているような中では、これはもう先細りの一途です。

そういった日本の「文化」や「良心」に頼った仕事の仕方は、おそらく長続きはしないだろうなと考えていました。
お手紙にしてもそうです。今後は書く人もどんどん減っていくでしょう。
これだけ情報がいきかい、みんなの意見がつまびらかにされる中、押し付けのような文化はもう再興しないんです。

ただ、絶対数が減ったとしても、だからこそ自分は和紙で手紙を書くんだ、という人を応援したいと考えていました。
他の方がやらないからこそ、余計に気持ちが伝わって、余計に大切にされるのだという自負がありました。

デジタルネイティブ世代にとっては、アナログは回帰の対象ではなく個性

この記事で目から鱗が落ちたのは、ついつい自分たちと同じ世代の動向ばかりに目が行きがちだったのですが、
そうした特別感や温かみを、デジタルネイティブ世代の人たちも大事にしているという、よく考えれば当たり前ともいえることでした。

アナログとデジタルを知っている世代は、私たちが最後で、今後はデジタルしかしらない人たちがどんどん生まれてくる。
彼らの考えこそが、今後の日本のメインストリームになるんですよね。

デジタルネイティブ世代にとってのアナログは、デジタルの進化前ではなく、全く別の、むしろ新しいものなんです。
ということは、個性や感情を伝えるツールとしての和紙使いをきっちりと提案できれば、
伝統産業の将来ってとっても明るいじゃん!とはしゃいでしまったのです。
昔はこうだった、今の若者は何も知らん!と言って接するのではなく、デジタルネイティブ世代の個性としてはまるように、展開していくことが大事なんですよね。

とはいうものの、簡単ではない面も・・・

しかし、よくよく冷静に考えてみると、その世代がどんなデザインやライフスタイルを欲しているのかまだまだ知らないし、
たぶんおっさんが狙いに行ったデザインがはまるとも思えない。
レコードなんかは、モノとしての渋みが出ていてそのままの変わらない形が支持されているので、そもそも「狙いにいったデザイン」が正解なのかもわかりません。

でも一つ言えるのは、最近のデジタルネイティブ世代はやっぱすごいってことです。
デジタルを使いこなした上での世界を見ている。
彼らとともに生きていく覚悟を持たないと、ほんとに今の和紙産業は我々世代までで終わってしまいます。

でも逆に、おしゃれなカフェでお気に入りの音楽を聴きながら和紙に手紙を書くなんてかっこいいよね、とか、伝統産業って本当に手間暇かけて重みがあって、それを使いこなせる自分って結構すごいよね、なんて思ってもらえるような商品づくりの取り組みをすれば、どんどん面白くなっていくなと思いました。

まとめ

・デジタルネイティブ世代にとって、アナログは全く新しいもの
・デジタル化、文化の変容は避けられないので無くなった仕事を嘆いている場合ではない
・デジタルネイティブ世代との恊働が、一つのポイントかも知れません。

ということで、(和紙業界に)来たれ!若者!
今はIT産業は激戦ですが、これからはアナログ産業がねらい目ですよ!(笑)

 

以上、86世代のうるわし店長、大上がお伝えしました。

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