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和紙田大學だより

お弁当に着想を得た新聞紙のご祝儀袋の話。

2017.01.11
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こんにちは、和紙田大學制作職員Tです。
(今年からイニシャルで自称していこうと決めました。どうでもよくてすみません)

正月に実家でなんとなく昔のアルバムを見返していて。
中学時代の懐かしい写真なんかも出てきて。
当時の弁当事情などに想いを馳せていました。

うちの母はどちらかというと料理に無頓着なタイプで
作ってくれる弁当はいつもまっ茶色でした。
昨晩のすき焼きの残りなんかを汁ごと詰めるもんだから漏れて染みるのは茶飯事。

当時の私は「いかに弁当を水平に移動させるか」に心を砕いておりました。
そのことばかり考えている思春期だったと思います。平和だったのでしょう。

ある日、時間がなかったからと、焼いた食パンを弁当箱に詰められたときは
本気で苦情を申し立てましたが。
中学女子、一番人の目が気になるお年頃です。
グループでお弁当を広げて、ふたを開けた弁当箱に食パンが詰められている時の狼狽を
未だに忘れることが出来ません。

仲の良かった友人のお弁当が彩り豊かでいつも可愛くて。
必ずポークビッツ(小さいウィンナー)が行儀よく並んでいて
可愛いお箸でそれをつまんで口に運ぶ姿を羨望の眼差しで眺めていました。
ポークビッツを見ると、今でも必ずその光景を思い出します。
ちーちゃん、元気にしてるかな。。

て、いきなり弁当の話を長々すみません。懐かしかったもので。
今回のブログのテーマである「ご祝儀袋 フトッパラ:新聞紙」の生まれた経緯は
「お弁当」に深く関係しています。

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「近しい友達などへカジュアルに贈れるご祝儀袋」がテーマの「フトッパラ」。
「カジュアルに包むってどういうことだろう?」
「カジュアルの中のカジュアルとは」
「包む、包む、包む…?」 などと考えていたとき。
ふと新聞紙に包まれた弁当箱の画が浮かびました。

再現。

年齢によっては「弁当を新聞紙に包む??」かもしれませんが
私が小さい頃はちょくちょく、まだそういった習慣がありました。
家に出入りしていた植木屋さん、大工さんが、お弁当を新聞紙で包んでいるのを
よく見かけたりして。なんだかすごく美味しそうで。おじさんたちにすり寄って
一口もらったりすることもしばしば。新聞紙、関係ないけどね。ただの食い意地。

自分はおそらく、新聞紙で包んだ弁当箱を目撃した最後の世代なのでは と思ったりします。
そもそも何故、弁当を新聞紙で包んだのか定かでありませんが
いろいろ調べているとお弁当の汁漏れ対策や、保温性を高める、などの理由で
風呂敷などの代わりに包んでいたというのがあったようです。
今みたいにお弁当の巾着袋とか、普及してなかっただろうし。

話は戻って。
「カジュアルに包むってどういうことだろう?カジュアルの中のカジュアルとは」の答えが
「新聞紙に包まれたお弁当」だったわけです。
家にたくさんある新聞紙。汚れていいように新聞紙。
経済的で理にかなっていて。カジュアル以外の何者でもありません。

という感じで新聞紙柄ご祝儀袋の発端についてお話がまとまったところでこの辺で。
次回はその制作過程についてちょっぴりお話しさせてください。
読んでくださってありがとうございます。今年もよろしくお願いします。

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