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和紙と暮らし
結婚式の祝儀袋の選び方は相手次第!?最低限抑えておくべきマナーとは

どうも、和紙問屋の大上です。
人生の一大行事である結婚式。
そこにお呼ばれして、いざ参加!
とその前に、祝儀袋を調達しようと思ってロフトに行くと・・・
「めちゃくちゃ種類あるやんけ・・・」
ネットで検索するにも、マナーがどうとか書いてあって良く分からない。
何を選んだらええんや!と苦悩してしまいます。
実はこれ、迷って当然なんです。
結局は、身も蓋もない話ですが、「相手次第」というのが一番大事なことになっているからです。
そんな中でも、選ぶ際に気を付けた方がいいポイントをお伝えします。
目次
・贈る相手はどんな方ですか?
・外すべきではないマナー
・水引の結び方はどうなっていますか?
・熨斗はついていますか?
・和紙を使用していますか?

祝儀袋を企画していますが、調べれば調べるほど、文化=慣習なんだなあと気づく
贈る相手はどんな方ですか?
結婚式のご祝儀は3万円以下は絶対にありえない、と考えている相手にとって、
特に決まりがなくても1万円で行くことは「マナー違反」に該当してしまうでしょう。
同様に、弊社の「新聞紙」祝儀袋も、後述しますが、贈答のマナーは守っていますが、
慣習的な部分で、「こんなもの無礼だ」と思う相手に渡してしまっては、マナー違反となります。
お相手の方としては、上司、お世話になった大先輩、超お堅いお家のご友人、取引先の方の結婚式には、
「新聞紙」はじめ、カジュアルなラインは避けておくのが無難でしょう。
逆に、カジュアルなウエディングの場面で、「厳格に厳格を重ねて選び抜いた祝儀袋」よりも、
「贈答マナーをおさえた上で、遊び心やインパクトでお祝いの気持ちを伝える祝儀袋」の方が、
結果的に喜ばれることもあります。
渡す相手としては、友人や気の置けない先輩、後輩、レストランウェディングなどの場面がいいでしょう。
こういったウェディングは、昨今どんどん増えてきています。
結婚式が終わり、無難な祝儀袋でさらっと流されるより、印象に残り、会話が生まれる方が、記憶に残ります。
祝儀袋を選ぶということは、自分のお祝いを形にするということです。
そこには、自分の思い入れが乗っていてしかるべきです。
いかにマナーを遵守したものでも、コンビニで行きがけに買ったものには、なかなか思いを込めづらいものです。
(否定しているわけではありません。私も実は経験あります。しかし、後味が悪い思いをしました)

外すべきではないマナー
さて、ここからは、基礎的なマナーについてです。
先ほどまでの話は、いわばイメージ。「自主規制」です。
ここからは、本当に失礼にあたることをお伝えします。
※文化とはイメージの総体であり、慣習化であるので、あくまで現代の日本に置いての、
最低限のマナーという意味です。時代とともに、この部分も変わっていく可能性もあります。
水引きの結び方はどうなっていますか?
結婚式というのは、何度もあっては困るものです。
1度結ぶとほどけないというのが大事になってきます。
なので、結びきりやあわじ結びという結び方にする必要があります。
反対に、ちょうちょ結びなどは、出産祝いなど、何度あっても喜ばしいことに使います。
文化が急速に変わり、結婚=何度してもいいものになると、ちょうちょ結びでも良くなるかもしれませんね。
画像は、熨斗紙素材館様よりお借りしています。
まとまっていて、とっても使いやすいサイトです。


右:あわじ結び
熨斗はついていますか?
熨斗というのは、祝儀袋の右上についている、あれです。進物に添える飾りを指します。
熨斗は、正式には熨斗鮑(あわび)から来ています。
あわびは、長寿をもたらす食べ物とされていたので、神様へのお供え物として使われてきました。
そして、それが贈り物をするときの添え物としての文化として継承されてきたのです。
さすがに、いつもアワビを付けるわけにはいかないので、黄色い紙などに簡略されてきました。
現代ではさらに簡略化が進み、右上に熨斗(のようなもの)を付けていればオッケーという風になりました。
本来、熨斗鮑というのは神事に使われてきたものです。仏事にはつけません。
ということは、お寺や教会での結婚式はどうなんだ?という疑問が出ないわけではありませんが、
考え方は変容してきているということでしょうね。
ちなみに、古来からの伝統を全身で体現した、「アワビ」の祝儀袋がございます。
意味がわかると、一気に価値のあるものに見えてきませんか?(笑)


右:アワビを大胆に配した祝儀袋
和紙を使用していますか?
本来、贈り物、お金などは、あまりきれいなものではないとされてきました。
それを、丁寧に漉かれた和紙で包んであげることにより、この中は清浄なものですよ、
開けるあなたが最初の所有者になるのですよという風に表現してあげます。
贈答というのは、儀式なんですね。

まとめ
と、最低限も記しましたが、冒頭に述べました通り、結局は「相手次第」。
上の3点だって、相手の方がこのことを特に気にもしていなかったら、必要ないことになります。
私は、いろんな祝儀袋があってしかるべきだと思っています。
弊社のものを使っていただけると、こんなにうれしいことはありませんが、
だからと言って万人にお勧めできるわけではありません。
相手の顔をしっかりと思い描いて、祝儀袋を選ぶところから、お祝いは始まっているのかもしれませんね。
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