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ベンチャーメーカーと展示会 ~荒川×大上、インテリアライフスタイル2017座談会 その4

2017.07.21
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ともに大阪のベンチャーメーカーとしてインテリアライフスタイル2017に出展したロンド工房うるわし(オオウエ)による特別企画。「ベンチャーメーカーにとっての展示会とは」というテーマについて、それぞれのブランドの代表であるロンド工房の荒川とうるわしの大上による対談を行いました。全4回の連載予定。1-2回はロンド工房、3-4回はうるわしサイトで掲載します。

第一回はこちら
第二回はこちら
第三回はこちら

いかにバイヤーさんとコミュニケーションをとっていくか

kumiawase_business
前回は、宿泊や展示ブースの作り方、コスト感などをお伝えしました。
今回は、バイヤーさんとどのように付き合ってモチベーションにしていくのかについて話しています。

荒川さん
どうやって来てくれた人に快適に過ごしてもらうかも大事ですよね。

オオウエ
コーヒーも出してたんでしたっけ?

荒川さん
ペットボトルですけどね。来年は豆を挽きたいです。

オオウエ
もう何屋かわからないですね(笑)

荒川さん
それがテーマですよね。どんなに人と繋がれるか。
SNSを展示会の前は頑張りました。とにかく来てもらおうと思って。
バイヤーさんでもフェイスブックをやってる人も多いですしね。

オオウエ
そうですね。
荒川さん
SNSから買うってことはないかもしれないけど、SNSで作れる人間関係って絶対ある。
で、とっかかりとして、展示会は美しいんです。あそこで会いましたよねってつながる。
その場では何もなくても繋がっていればお互いの近況なんかも見れるし、半年後くらいに
「そろそろやろうか」なんてこともあったりします。

オオウエ
同感です。すごく学んだのは、バイヤーさんにはバイヤーさんのタイミングがあるということです。
どうしても、お金も払って参加してるし成果を出したいから、「なんで仕入れてくれないんや!」となってしまう。

でも、逆で考えて、現状でも売り場には隙間もないくらい商品があふれている。当然、好きだと思っても、他との兼ね合いがあるから、仕入れに至らないことも多いです。

バイヤーさんのことを考えると、その時の購買はなくても、潜在的にはいつかやりたいと思ってくれているかもしれない。
継続して発信してコミュニケーションを取れることって大事ですよね、きっと。

荒川さん
うんうん。そのためにも色んな人と繋がっておかないとだめですよね。
つながりのきっかけとしての展示会ってすごくいいですよね。
オオウエ
予算をしっかり立てて、広告費と捉えて出展する会社さんも、うちみたいにぎりぎりまで抑えて出す会社、どちらにもメリットが展示会にはありますよね。

荒川さん
でも、結局しっかり効果を出そうと思うと100くらいはいるんとちゃうかなあ。
だってオオウエさんところも、カタログにすごくかけてるでしょ?

オオウエ
そうですね。
荒川さん
±で考えたら、やっぱり1本くらいはかかるよね。前乗りとか後追いとかの出張も含めて、それくらいかかるという
前提でいかないと、虫がいいんじゃないかなとちょっと思いますね。

ロンド工房dunnブース。たくさんの方々がゆっくりと見ていかれたようです。

反応をメンタル的にはポジティブに捉える

kimochi_positive_man

オオウエ
さっきも言ったんですけど、みんな褒めてくれるっていうのをプラスにとらえることも大事ですよね。
自分でモノづくりしてたらすごく不安になりますよね。でも、評価してくれる声を直接聞けると、
モチベーションになりますよね。
お仕事的には、今回決まらないかもしれないし、慎重に構えるんですけど、メンタル的には、いい言葉をもらった3日間やったと捉えるべきだなと思います。
荒川さん
ほんと、オーバーな表現じゃなく、それって心の支えですよね。

オオウエ
そうそう(笑)
年に1回か2回、そういう機会があると思うと、楽しいですよね。
荒川さん
あと、ニュースを作らないと出る意味が薄れるから、頑張って商品を作ろうってなりますよね。

オオウエ
なりますね。
荒川さん
こういう機会がないと、なかなか作れないですよ、新製品。

dunnの新製品をカタログで見る

インテリアライフスタイルでねらい目のブースは?

荒川さん
来年も(インテルリアライフスタイル)出ます?
オオウエ
インテリアライフスタイルは、とりあえず一回出してやめようと思ってたんです。
ギフトショー、ててて、インテリアライフスタイル、ISOTと一通りだしてから、
集中していくのを決めようかなと思っていました。
仮説では、ギフトショーを9月、2月と年に二回出していくのがいいのかなと思っていました。
荒川さん
多く出てますもんね。
オオウエ
で、クリエーターブースを狙い続ける。費用的にもありがたいので。
今回のインテリアライフスタイルのNEXTというブースはおそらく1回しかダメなんです。
でも、思った以上に成果が良かったし、いいお客様も多かったので、ちょっと悩んでます。
荒川さん
うんうん
オオウエ
 インテリアライフスタイルの普通のブースやと、年1回じゃないと、予算的に厳しい。
でも、悩んでます。
出せるならば、やっぱり一階の※アトリウムに出したいですね!

※インテリアライフスタイルの中でも出店に審査が厳しいゾーン。一番目立つ位置で、来場者のほとんどが立ち寄るエリアです
荒川さん
うん、いいですよね!
オオウエ
絶対出すんやったらあそこやなと思ってます。
あれは、確か40万のブースと、統一のブース施工で20万くらい、合計60万円くらいからのスタートになるのかな。
あとは、厳しい審査を潜り抜けて初めて出展できるというハードルの高さです。
出したいと思ったからって出せるブースじゃないですよね。

荒川さん
なるほどね。
オオウエ
でも、次出すならアトリウムを狙いたいですね。

荒川さん
そういわれたら下(アトリウム)に出したなってきたなあ。
チャレンジしてみよう。
オオウエ
絶対いいですよ!


荒川さん
どちらにしてもインテリアライフスタイルは来年も出すつもりなんです。
今年2年目なんで、3年計画の最終で。

オオウエ
なるほど、そうなんですね!

一番最初に出したギフトショーでの写真。そこから通算8回も出しているとは・・・

まとめ

荒川さん
では、これから展示会に出ようと思っている方に一言。

オオウエ
一言!えー、と。
荒川さん
まあでも、展示会は超楽しいですよね。楽しいって言って帰ると嫁に怒られるけど(笑)
オオウエ
そうそうそう。
荒川さん
自分のことを見てもらえるっていうことを含めて楽しいってのは間違いない。
しんどいけど。

オオウエ
そうですね。他と違うものを作れてると思う人は、出てみてもいいと思うんですよ。
いいものだって自信はあるけど、まだあまり知られていない人は有利ですよね。
荒川さん
こないだイケダハヤトさんがブログで書いてていいこと書いてるなと思って。
ストレスって言葉は農家の人ににとってはすごくいいことなんですよ。
負荷をかけると、その野菜は成長する、と。
オオウエ
うんうん
荒川さん
展示会出すのってすごく大変なんです。人にも負担かけるし。
でもその負荷がかかることによって花開くものも大きくなる。

どっかでジャンプする瞬間が訪れる。

オオウエ
前向いてやることですよね。
荒川さん
もし困ったことや聞きたいことがあるなら、お気軽に聞いてくださいね。

オオウエ
どんどん個性ある小さなメーカーが出ていったら楽しいですよね。
荒川さん
無理のないようにがんばりましょう!


~おわり~

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