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和紙使いとなりわい

女流書家・井上理白先生、巨大な越前和紙に「食都神戸」を描く

2017.03.26
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どうも、和紙屋の大上です。

3月24日、神戸の魅力的な食を伝える「食都神戸」のイベントが開かれました。
場所は、神戸の文化発信拠点の「kiito」です。

たまたまご縁をいただき、今回の和紙をご提供させてもらいました。

襖紙に使われる越前和紙。
お近くのカドカワさんにご協力をいただきました。

朱色の和紙に、きらめく銀箔をマス目上に互い違いに配置した、艶やかなものです。
大きさは、襖紙なので、97㎝×183㎝。
それを、横に5枚つなぎ合わせ、4mを超える大きなものとなりました。

巨大な越前和紙と女流書家・井上理白先生。100人を超える人々に見守られています

女流書家・井上理白先生とは

ホームページに詳しくご掲載されていらっしゃいますが、
アメリカでの個展やパフォーマンスを数多く行われています。

兵庫県の有名なお酒である「白鹿」の題字も手掛けられています。

今回、ご紹介いただいて初めてご一緒させていただきました。
とても物腰柔らかで、気さくな方で、その人間性に惚れ惚れします。

しかし、ひとたび紙を目の前にすると、雰囲気は一変。

集中力が研ぎ澄まされていくのがはっきりとわかりました。
さながら武士のような。

白と金を見事に使い分け、「食都神戸」を書きあげられました。

大観衆が息を吞みながら見守り、そして理白先生が礼をされると、割れんばかりの拍手が起こりました。

私も、横で見ていて鳥肌が立ちました。

和紙は素材である

やはり、和紙は素材であると実感しました。

魂を込めた使い手が、素材である和紙に命を込めていく。
そこで生まれる新しい力がこんなにもすごいものとは!

「とても書きやすかった」

そう言っていただけたとき、とてもうれしかったです。

今回このような機会をいただけて、皆様に感謝です。

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