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和紙使いとなりわい
女流書家・井上理白先生、巨大な越前和紙に「食都神戸」を描く
どうも、和紙屋の大上です。
3月24日、神戸の魅力的な食を伝える「食都神戸」のイベントが開かれました。
場所は、神戸の文化発信拠点の「kiito」です。
たまたまご縁をいただき、今回の和紙をご提供させてもらいました。
襖紙に使われる越前和紙。
お近くのカドカワさんにご協力をいただきました。
朱色の和紙に、きらめく銀箔をマス目上に互い違いに配置した、艶やかなものです。
大きさは、襖紙なので、97㎝×183㎝。
それを、横に5枚つなぎ合わせ、4mを超える大きなものとなりました。

女流書家・井上理白先生とは
ホームページに詳しくご掲載されていらっしゃいますが、
アメリカでの個展やパフォーマンスを数多く行われています。
兵庫県の有名なお酒である「白鹿」の題字も手掛けられています。
今回、ご紹介いただいて初めてご一緒させていただきました。
とても物腰柔らかで、気さくな方で、その人間性に惚れ惚れします。

しかし、ひとたび紙を目の前にすると、雰囲気は一変。
集中力が研ぎ澄まされていくのがはっきりとわかりました。
さながら武士のような。
白と金を見事に使い分け、「食都神戸」を書きあげられました。
大観衆が息を吞みながら見守り、そして理白先生が礼をされると、割れんばかりの拍手が起こりました。
私も、横で見ていて鳥肌が立ちました。

和紙は素材である
やはり、和紙は素材であると実感しました。
魂を込めた使い手が、素材である和紙に命を込めていく。
そこで生まれる新しい力がこんなにもすごいものとは!
「とても書きやすかった」
そう言っていただけたとき、とてもうれしかったです。
今回このような機会をいただけて、皆様に感謝です。
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